【作家・額賀澪】特別インタビュー☆リアルな心情表現の秘訣はInstagram!?《読者プレゼントあり!》

EMMARYの作家さんインタビュー第2弾☆

 

 

今回インタビューさせて頂いたのは…

 

松本清張賞など、数々の賞を受賞されている

 

\♡額賀澪(ぬかがみお)先生♡/



 

額賀先生は、今年の夏から秋にかけて、作品を《続編・新作・文庫版》など合わせて6冊も連続で刊行されるんです!

 

今回は、その中の2作品

 

『君はレフティ』

『タスキメシ』

 

についてお話をお伺いしました♪

 

今回は、8月6日に文庫版が発売される『君はレフティ』についてのインタビューと額賀さんの熱い作家魂をお届けします!

 

 

 

 

◆作家としてのお仕事について

 

――夏から秋にかけた“怒涛の6冊連続刊行”がついに始動しましたが、意気込みはいかがですか?

 

額賀澪さん(以下:額賀)

『6冊を連続で出すと聞くと凄そうに思えますよね?私もやる前は「これはヤバイな」って思っていたんですけど、実はもうほぼほぼ手を離れているんです。

0から1にする時間はもう全て終わっていて、ブラッシュアップをするターンに入っています。周りからは、私がこの夏に屍(しかばね)のようになるのではないかという目で見られているんですけど、5月ぐらいが一番屍でしたね(笑)

1から作っている時が時間的にも体力的にも一番しんどいので、その時間は済んだという感じで今は割と余裕があります。』

 

 

 

――執筆する上で、大切にされている事やブレずにもっているスタンス、こだわりなどがあればぜひ教えてください。

 

額賀

『今のところ高校生や大学生を主人公にする事が多いですが、どの年代を書くにしても、現代の人達にダサいと思われたくないっていうのがすごくあります。

高校生の話を書きたいと思っても、自分はリアルな高校生からは年々歳が離れていっているわけです。みんなが今何を好きかとか、どんな風に学校で生活しているかっていうのが、どうしてもちょっとずつ分からなくなっていってしまうんです。

分からなくなってしまった時に、自分の高校時代の先入観で書くと今の高校生が読んだ時に疑問に思う部分が出てくると思うんです。その時それを読んでいる子達は、「高校生を主人公にして今の若者のリアルを書きました、みたいな顔をして小説書いてるけど、全然リアルに書けてないじゃん。」って多分思うんですよね…。そう思われてしまうのは、私はすごくダサいなって思いますね。

知ってるつもりで知らなくて、知っている顔して書くっていうのはやらないようにしたい、とデビューした時から思っています。』

 

 

 

――額賀さんの作品には『登場人物の感情がリアルに描かれている』という声が多いですが、登場人物の感情を描写する時はどんな事を意識されていますか?

 

額賀

『私に小説の書き方を教えてくれた師匠みたいな人が大学の先生にいて、その先生に「人間は感情で動く生き物だから、何か行動を起こす時の感情をちゃんと作者が理解していないと、“なんでこの人がここでこういう事をしたのか分からない”なんて事になるから、登場人物の心情は大事にしなよ。」って言われてからは未だに意識しています。』

 

 

 

――先に行動を考えて、そこに心情を書き出していく感じですか?

 

額賀

『そういう時もありますね。

プロット(※)の段階では、主人公にAの選択をさせようと考えていたのに、実際に書いていっていざその場面になった時に、登場人物がAを選択する感情にないことに気付いて「Bだな」って選択肢を変更する事も結構あります。』

 

※プロット:ストーリー上の重要な出来事をまとめたもの

 

 

 

――では、そのリアルな心情を書き出すのに、具体的にはどんな手法で行なっているのですか?

 

額賀

『高校生から発信される情報は、逃さず見るようにしています。小説を書く為に高校へ取材に行ったりもします。

高校生に会ったら、なるべくその子の話をいっぱい聞くようにしていて、中にはすごく親しくなる子もいるんです。そういう子とSNSで繋がっておくと、その子のInstagramのストーリーからもキャッチする事が出来るんです。「今文化祭でこういう事やっていて〜」とか「テスト終わった!」とか「タピオカ飲みに行った!」とか。

大人になると、高校生や大学生がやっている事を馬鹿にしがちになってしまうんです。「あんなのが好きなんて理解出来ない」みたいな。「インスタなんて」とか「タピオカなんて」って嫌な顔する大人って多いですよね。あれっていい例だと思います。

斜に構えずに、みんなが好きな歌手とか芸能人とかお笑い芸人を“なぜ好きなのか” “何が面白くて好きなのか”って考えるようにしています。受け入れる土俵を広く持とうっていうのは、大事にしていますね。』

 

小説の執筆のために現役高校生のInstagramをチェックしているんですね!

 

だから、あんなにリアルな高校生の行動や心情表現が書けるのだとすごく納得させられました。

 

 

 

“Instagram”について、額賀さんからとても面白い考えを伺いしました!

 

額賀

『正直、Instagramが出てきた時は私には理解が出来なかったんですよ。

“インスタ映え”も意味分からなくて…。

「何でそんなに綺麗な写真を撮って“いいね”を稼ぎたいんだろう」ってずっと思っていたんです。

 

でも、初めて使ったSNSがインスタだという子達に話を聞くと、惹かれる理由がちゃんとあるんですよね。

美味しい物を食べた時、それをただ写真に撮るだけではなく、思い出として綺麗にとっておきたい。みんなに綺麗だなって思ってほしいみたいな。自分の事を自分でブランディングするツールとして使われているんですよ。

 

インスタ映えって言葉で一括りしているけど、みんなはあれで自分の事を「私はこういうキャラで、私のキャラをホーム画面に表現している」っていう話を聞いて理解できました。

その話をしてくれた今高校3年生の女の子に感化されて私もインスタを始めて、その子に使い方も教えてもらいました。』

 

 

 

――いつか、作品の中でInstagramを使うかもしれないから、ご自身でも使っているというところもありますか?

 

額賀

『それもあるし、私が高校生の時ってTwitterすらなかったんですよ。LINEもなくて、友達と夜に連絡を取り合うとしたらメールなんです。メールで何十通もお互いにくだらないことを言い合って。今はメールって、友達からいきなり届いたら「何か重大事件があったんじゃないか」って思うくらい結構重みがあるので、あまり使わないですよね。今の子たちは、私の頃の電話ぐらいの感じでメールを思っているんだと思います。メールとか電話とか、そういう一つのツールの重みですら10年ぐらいで感覚が変わっちゃうっていうのは結構面白いですよね。

最近は私も、高校生を主人公にした時に、電話をさせづらくなったんですよ。例えば作中で何か相談させたいなっていうときに電話をさせると、これは私が高校生の時の感覚だとアリかもしれないけど、今の子達からすると、親が死んだぐらいの時じゃないと電話できないんじゃないか?とか考えて…。いつの間にか文化が変わってしまうっていうのがあるので、なるべく時代の流れはキャッチしておきたいです。』

 

↓額賀澪さんの公式Instagramはこちら!

https://www.instagram.com/nukaga_mio/

 

 

 

 

◆『君はレフティ』について

 



 

――本作のタイトルの“レフティ”という言葉自体は、私たちJKにとっては聞き慣れないワードだったのですが、読了した時にこのタイトルにハッとさせられる仕掛けがとても面白かったです。本作のタイトルはどのように決めたんですか?

 

額賀

『私はタイトルを決めるのが苦手な方なので、結構編集さんが決めたものがそのまま採用されているものが多いんです。「君はレフティ」、「タスキメシ」、「ウズタマ」は編集さんが決めたタイトルです。

私が決める時もあれば、私が案を何個か出して編集さんも何個か案を出してその中で一番良いものを吟味して決めることもあります。

私が50案、編集さんが50案、合わせて100案出して全部印刷して、これは無し…これも無し…っていう風に消しながらどんどん減らしていって、最後10択に絞られた中で、結局最初に出した案に決まるとかありますね。最初に出た案が一番だって気づくために100案必要だったんだねって(笑)』

 

タイトル決めの裏では、こんなにも壮絶な選考が行われることもあるんですね…!

 

色んな小説のタイトル決めの秘話を聞きたくなってしまいました(*^^*)

 

 

 

――本作のテーマもすごく斬新だなと思うのですが、どんな風に思いつかれたんですか?

 

額賀

『京都にある同志社女子大学の子たちが、学生CMコンテストみたいなので賞を取っていたんです。その時、私は会社員で、大学の広告を作る職場にいて、大学生が何か作品作りをするコンクールの結果っていつも入念にチェックしていたんです。その時にたまたま同志社女子大学の子が作ったCMを見つけて、 このテーマに関する内容だったんです。これは面白いなと思ってメモをとって…そこから始まりました。』

 

 

 

――本作の執筆過程では、どんな事を考えていましたか?また、この物語に込めた思いについてもぜひ聞かせてください。

 

額賀

『テーマがテーマだったし、高校生3人のいろんな過去の葛藤、色んな気持ちが交差する話だったので、できる限り一人一人の感情に寄り添って書こうと思っていました。少しでも力を緩めてしまうと、登場人物が行動に至るまでの心情が分からなくなってしまうので。

この作品が発売された2016年までに私が書いた作品は、どれも青春もので部活を頑張るお話が多かったんです。部活ものって、試合や、コンクールがあったりして、放っておいても劇的なドラマが起こるような構造になっているので、そこに主人公を向かわせるだけで必然的にドラマが生まれてくれるんですけど、この年に書いた「君はレフティ」、「さよなら、クリームソーダ」はそういった部活のとは一線を画すテーマだったので、感情に寄り添いながら、どんな風に書けば読者が面白がってくれる展開に出来るかをすごく考えました。かといって登場人物の気持ちを無視して山場ばっかり作るっていうこともないようにしなければならないので、難しかったです。』

 

 

 

――文庫の表紙がとても好きです!表紙のデザインには、額賀さんご自身の意図も反映されているのでしょうか?もしポイントなどあれば教えてください。

 

額賀

『この表紙を担当してくださったイラストレーターさんには、私からはこうして欲しいとかは何も伝えていないんです。でもその方が作品を読んで”左手”、そして”虹色”が重要だと感じ取ってくれたみたいで、それを踏まえた絵を7案くらい出してくれたんです。

その中から最終的にこれに決まったのですが、パッと見て目を引くなっていうのと、読む前は「綺麗だけど、どんな意味があるのかな?」と思っていた表紙が、全部読み終わった時にまた見ると、すごく意味がわかるかなと思うので、とても気に入っています。』

 

 

 

――イラストレーターさんを也さんに依頼されたきっかけはなんですか?

 

額賀

『偶然古本屋さんに見かけた本で、綺麗だなと思ったその表紙を書かれていたのが也さんだったんです。そのうち一緒にお仕事できないかなと思っていて、今回やらせてもらえたので、よかったです。

私はたくさんある本の要素の中でも、表紙ってすごく大切だと思っていて。本屋さんで目的なく本を眺めていたとして、表紙が目について初めて、あらすじ面白そう!買ってみよう!ってなると思うんです。なので、本屋さんに行ったら、絵が綺麗だなと思って表紙をめくってイラストレーターさんの名前をよくチェックしています。』

 

 

 

――くまざわ書店南千住店では、店長さんが考案した「ヌカガリ君」なる企画を開催中ですが、その企画はどのように実施が決まったのですか?

 

額賀

『そのお店の店長さんが、Facebookでいきなりガリガリ君の袋の画像を送ってきて「このガリガリ君のイラストのところを額賀さんにして“ガリガリ君”を“ヌカガリ君”にするというのはどうでしょうか?」と言ってきたんです(笑)

その後色々聞いてみると、当たると何かもらえるというガリガリ君システムに乗っかって何かやれないかという事だったので「じゃあ夏に文庫が出るので、それでやるのはどうですかね?」なんて言って決まりました。』

 

 

 

――今後やってみたい企画はありますか?

 

額賀

『具体的にこれをやりたいというよりは、“これやってるなら本屋さんに行ってみようかな”って思ってもらえるような面白い企画をやりたいですね。独特なキャンペーンをやっている棚を見て「あ、この本屋さんはこういう変な企画をやる本屋さんなんだな」って思ってくれるような企画がやりたいです。』

 

くまざわ書店南千住店さんは、お店に来た作家さんの写真を印刷して本のカバーにしてしまったり、作家さんを一気に31人招いてサイン会をしてしまったりする面白い本屋さんなんだそうです!

 

私も『君はレフティ』を買いにこの書店さんに行ってみようと思います!

 

興味がある方はぜひ「ヌカガリ君」キャンペーン目当てに足を運んでみてくださいね♪

 

■くまざわ書店南千住店 公式Twitter

https://twitter.com/ash1208kmzw

 

 



 

いかがでしたか?

 

『君はレフティ』は、展開に目が離せないドキドキ感の中に、切なさも同じくらい詰まっている素敵な作品なので、皆さんもぜひ読んでみてくださいね(*^^*)

 

『タスキメシ』は、続編の『タスキメシ 箱根』(単行本新刊)、『タスキメシ』(文庫新刊)ともに11月頭にて発売予定です!

 

11月頭に公開される記事をお楽しみに!

 

 

■額賀澪 公式サイト
https://nukaga-mio.work/

 
■額賀澪 公式Twitter
https://twitter.com/NUKAGA_Mio

 
■額賀澪 公式Instagram
https://www.instagram.com/nukaga_mio/

 


最後は、EMMARY読者限定のプレゼント情報★

 

【額賀澪さんサイン入り文庫版『君はレフティ』】




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はるメロン

メロンと大好きな音楽が生きがいの高校3年生、はるメロンです! 読者の皆さんと同じ目線で、共感できる記事をたくさん書けるように、頑張ります!少しでも、みんなのJKライフに花を添えられたらいいな♪
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